コラム

「豚といえばロース」豚肉の部位について徹底解説①

豚肉はさまざまな部位に分かれ、それぞれに異なる特長がありますが、中でも「ロース」はジューシーで柔らかい肉質が特徴であり、多くの料理に使われる、お客様からの需要が高い部位です。

本コラムでは豚ロースの特長や種類、仕入れのポイントなどを解説し、皆さまに役立つ情報をお届けします。

 

【1】豚ロースとは?基本の特徴を知る
ロースは豚の背中の部分に位置し、脂肪と赤身がバランスよく含まれています。特に中心部に近いほど脂肪が少なく、外側に行くほど脂肪が多くなり、ジューシーで旨味が強く、焼く・揚げる・煮るなど、さまざまな料理法に適した応用の利く部位です。

 

【2】ロースの特徴と用途
ロースは部位ごとに微妙な違いがあり、「ロース芯」「リブロース」など、さらに細かく分類することができます。

例えば、「ロース芯」は背中の中央部に位置し、最も柔らかい部分です。脂肪が少なく赤身が多いため、ステーキやとんかつ、ローストなどに最適です。

一方、適度な脂肪が含まれている「リブロース」は、肩寄りの背中部分に位置し、風味豊かでジューシーな仕上がりになります。

それぞれの異なる食感や風味を活かし、差別化を図ることも可能です!

 

【3】仕入れのポイントと品質の見極め方
[1]良質なロース肉の特徴
・肉質にしまりがある
 (脂や水分が浮いておらず、赤身と脂肪がしっかりと詰まっているような状態)
・赤身部分の色が明るくピンク色で、艶がある
・脂身が赤みがかっておらず白っぽい

[2]国産 vs. 輸入肉の違い
【国産豚肉】肉に弾力があり、柔らかく、口の中でとろける良質な脂が適度に入り、甘さとコクに富んだ旨味が特徴です。日本全国で約400以上の銘柄豚があり、その特色を楽しむことができます。
※ウオショクブランドの豚肉も、日本の銘柄豚のひとつです

【輸入豚肉】産地(国)によって品質に差はありますが、国産に比べ、やわらかさ、旨みや甘味が劣ります。例外はありますが、一般的にカナダやアメリカ産は輸入ポークの中で高品質であり、ヨーロッパは価格が安いですが品質があまり良くない傾向があります。

かけられる原価に応じて最適な産地やブランドを選んでいただければと思います。

 

豚ロースは、そのバランスの良さから幅広いメニューに対応できる万能な部位です。ロースの魅力を最大限に活かし、より美味しい商品をお客様にご提供していただければと思います。

 

次回は他の部位についてもご紹介します!どうぞお楽しみに。

※先回のコラムでは、豚肉の健康メリットやウオショクブランドの豚肉もご紹介しております。ぜひご覧ください。