2026.05.25
肉にも“相場”がある。季節で変わる価格の話。
食肉の価格には、株式や金などと同じように「相場」があります。
農林水産省が公表している卸売価格の推移を見ても、牛・豚・鶏いずれも月ごとに明確な変動があり、年間を通して一定ではありません。
日々の仕入れやメニュー設計に携わる皆さまにとって、この“相場の波”を知っておくことは、コスト管理や販売計画に直結します。

肉の価格はなぜ変動するのか。
食肉の相場は、複数の要因が重なって形成されます。
・需要の季節変動(年末商戦・行楽期・BBQシーズン)
・供給量の変化(出荷頭数、輸入量、飼料価格、天候)
・為替レートや国際情勢(特に輸入牛・豚)
・各社の仕入れ動向
これらが組み合わさることで、同じ銘柄・同じ規格の肉でも、時期によって価格が上下します。
一般的に“高い時期”と“安い時期”は?
農林水産省の卸売価格データ(牛枝肉・豚枝肉・鶏正肉など)を見ると、以下の傾向が確認できます。
価格が上がりやすい時期
・11〜12月(年末需要)
牛・豚ともに強含み。外食・小売ともに需要が最大化し、相場が上昇しやすい。
・7〜8月(夏場の需要期)
焼肉・BBQ需要で特に牛肉が上がりやすいほか、猛暑の影響で家畜の飼育環境が厳しくなり、生産頭数が落ち込むことも相場上昇の要因になります。
豚・鶏もやや強含み。
価格が落ち着きやすい時期
・1〜2月(年末の反動)
多くの年で相場が軟化。仕入れの調整がしやすい時期。
・9〜10月(夏の反動+年末前の谷)
需要が一旦落ち着き、比較的安定した価格帯になりやすい。
畜種ごとの特徴
牛肉:変動幅が大きく、季節性が最も顕著
豚肉:季節性はあるが、年によって振れ幅が異なる
鶏肉:比較的安定しているが、需要期には上昇する
もちろん、銘柄や部位、国内外の情勢によって例外もありますが、
「肉にも相場がある」という前提を知っておくことで、
仕入れ計画やメニュー原価の見直しがしやすくなります。

相場を味方にした仕入れを。
相場の波を把握しておくことで、
・仕入れタイミングの最適化
・メニュー原価の事前調整
・代替部位・代替畜種の検討
・年間の価格戦略の立案
といった実務判断がより精度高く行えるようになります。
当社では、国内外の相場動向を日々チェックし、安定供給と価格提案を行っています。
「この時期はどの部位が狙い目か」「相場が高い時の代替案がほしい」など、仕入れに関するご相談もお気軽にお声がけください。