学生時代は大学までずっと野球漬けの学生生活を送っており、卒業後は新潟県内の放送局に就職しました。日々働く中で、アーティストや職人など手に職を持っている方々に会う機会が多く、次第に憧れを持つようになりました。元々食べるのが好きだったこともあり、料理人を目指そうと一念発起し退職。料理は未経験でしたが、やるからには本気でやろうと思い、紹介いただいた新宿の有名イタリア料理レストランで修行させていただきました。地元新潟でも修行した後、本場イタリア・トスカーナ州に渡り、約1年間住み込みでパスタやリゾットなどを学ばせてもらいました。
そして、イタリアで学んだ本場のイタリア料理を届けるために、2017年12月にLA CUCINA LIBERAをオープンしました。
「イタリアにイタリア料理は存在しない」ともいわれるように、イタリア人は地元や地域を大切にしており、その地の食材をいかにおいしく調理できるかを大切にしています。この考えに非常に共感し、私も自分の店で地元新潟の食材をたくさん使ったトスカーナ州の料理を提供したいと考えました。
そこで、オープン前に地元の食材を探している時にウオショクさんに出会いました。今では様々なお肉を使わせてもらっていますが、オープン当初からのメインメニューであるポルケッタで使用している越後米豚越王は特に気に入っています。
新潟のお米を食べて育ったというストーリーはまさに私が大事にしている地産地消というコンセプトにぴったり重なっていますし、味の方も雑味が無くピュアな味わいなので、自信をもって採用させてもらいました。今では、多くのお客様から好評いただいている看板メニューです。
おかげさまでオープンから3年後にはミシュランガイド新潟2020にも掲載していただくことができ、多くのお客様にご来店いただくことができています。
これからは、多くの方々に本場のイタリア料理を届けることはもちろんですが、少しでも関係する生産者の方々を支えられるような取り組みができたらと考えています。飲食店という枠に捉われずに、商品開発や企画に積極的に取り組んでいきたいです。